【検証】輪行袋の可能性を引き出してみた
こんにちは
1年半ほど前に、輪行袋を寝具として比較するブログ記事を書きました。
今回は、その記事中にも紹介しているモンベルのコンパクトリンコウバックの拡張性を検証してみた話です。
目次
輪行袋の可能性その① ポンチョ
モンベルの輪行袋は上部が2,30cmほど肩紐を通せるように穴が開いていて、底面部がコードロックで絞れるようになっています。
ストックの長さが110cmで、輪行袋の底面部は170cm程度あります。
この肩紐を通す部分から頭を出すように着れば、ポンチョにもなるというわけです。
早速着てみました。
身長152cmでポンチョにはちょうどいいくらいの脛丈です。
また、山奥で動けなくなってしまった場合、何もしないでいると低体温症のリスクもあります。
そんなときは体温を維持できるように、底面部のドローコードを絞って冷たい空気が入ってこないように遮断することもできます。
小さくなれば全身を輪行袋の中に収めることができるので、体温低下を防げます。
こんな感じで、ポンチョとしての性能はかなり高いと感じました。
難点は、手を出す穴がないので動きにくいことくらいかと思います。
輪行袋さえあれば手軽に身につけることができるので、敷居は低めです。
前回の記事ではこの輪行袋の質感を「シルクのような肌触り」と表現しましたが、輪行袋が雨に打たれても放置していたことと、度重なる輪行の結果内部にチェーンオイルが大量に付着してしまいウェスのような肌触りに変化していました。
評価
手軽さ ★★★★★
快適さ ★★☆☆☆
肌触り ★☆☆☆☆
ポンチョとしての機能 ★★★★★
輪行袋の可能性その② ツェルト
輪行袋の形、なんだかツェルトに似てるな〜と思ったので試してみました。
用意したもの
・ポール(2本)
・ペグ(4本)
・細引き(今回はすずらんテープ)
・ガムテープ
・エアマット(ISUKA コンフィライト165)
設営の手順はツェルトの設営手順と全く同じです。
ペグダウンする場所は細引きを張った4箇所のみです。元々の状態だと床部分がないので、165cmのエアマットを敷いています。ちょっと大きかった…
輪行袋の長辺の長さからして、160cmくらいが床に敷くマットの最長の長さです。
完成
早速中に入ってみました。
結構快適!
多少チェーンオイルの香りがしますが、ほぼ問題なく中で横になることができました。
ポールの長さをもう少し短くして、マットを包むようにドローコードを締めれば居住空間は確保されます。今回はエアマットの頭の部分を少しだけ折って立てかけるようにして横幅を確保しました。
綺麗に設営するコツ
ポールと輪行袋を繋ぐ部分の縫製が、片方が直角に、もう片方が曲線の作りになっているので、曲線側のポールを少し短くすると綺麗に設営できます。
↓左上が直角、右上が曲線
中からの景色はこんな感じ。肩紐を通す部分が天窓になっています。
朝日を浴びながら起床できる自然派ツェルトですが、雨の日は使えなさそうです。
今回はポールと輪行袋をつなぐためにガムテープを使用しましたが、金具をとりつけたりすればもう少し楽に設営できそうです。ポールなしで設営する場合はもっと楽に設営できると思います。
雨さえ降らなければ使い勝手はほとんどツェルトと同じかな〜、という結果になりました。
評価
手軽さ ★☆☆☆☆
快適さ ★★★★☆
ツェルトとしての機能 ★★★★☆
今回は輪行袋をポンチョとツェルトに拡張してみました。
ツェルトに関しては「意外と使える」という結果になったので、荷物を限界まで削るULバイク&ハイクの参考にしてくださいね。
今回使用した輪行袋